一般的には、腰椎椎間板ヘルニアや梨状筋症候群によって坐骨神経痛が起こることが多いといわれています。腰椎椎間板ヘルニアは比較的急激に発症し、横になり痛みのある方の足をひざを伸ばしたまま持ち上げると、痛みが増強される特徴があります。多くの場合、身体の片側だけに症状がでますが、ヘルニアの位置や大きさによっては両側にでることもあります。梨状筋症候群が原因で痛みが出る場合は、症状は比較的緩やかに発症し、梨状筋間で坐骨神経が圧迫されることによって発症し、仕事や運動のストレスで悪化します。梨状筋に問題があって神経痛を発症した場合には、ヘルニアのような特徴は見られず、片足を上げた状態が痛みを増強してしまうことはありません。
高齢者では、加齢による変形性腰椎症や腰部脊柱管狭窄症などの変形疾患に伴って坐骨神経痛が誘発されるケースがよく見られます。
また帯状疱疹や糖尿病など、その他の疾患を原因として、神経痛を誘発するケースも多いようです。
●梨状筋症候群
●腰椎椎間板ヘルニア
●脊柱管狭窄症
●すべり症
薬物療法や、理学療法、ブロック注射、手術等、様々な対処法がありますが、身体の歪みから坐骨神経を刺激して、痛みが出現することが多く、日常生活の中で正しい姿勢をとることを心がけ、痛くない姿勢をとることが重要です。また、水中でのトレーニングは腰に負担をかけずに筋力の向上を見込めますので大変効果的です。
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